竹原の食べ歩きガイド——たけはら焼・魚飯、町並み保存地区の12店

この記事の結論

  • 竹原の食べ歩きはたけはら町並み保存地区(国の重要伝統的建造物群保存地区)を舞台に組み立てられる。観光協会公式に12店の営業日時・定休日が掲載されている(2026年10月5日取得・掲載時点の情報)。
  • ご当地お好み焼き「たけはら焼」は酒粕を生地に練り込んだ町の味。発祥は1972年創業の御幸——営業は月曜のみという特殊な形態のため訪問前確認が必須。
  • 郷土料理「魚飯(ぎょはん)」は江戸時代の祭事料理。味いろいろ ますや(要予約)とNIPPONIA HOTEL竹原製塩町のレストラン ルアンで味わえる。
  • 町並み保存地区・駅周辺・大久野島(忠海)の3エリアでランチ店が分かれる——観光協会のランチ特集をそのまま動線に使える。
  • 行天(ランチは水〜日限定)やissai(曜日で営業時間が変わる)など変則営業が多い町。表の曜日欄を軸に計画する。

竹原はどんな町か——安芸の小京都、町並み保存地区

竹原は、広島県の瀬戸内海沿い、「安芸の小京都」と呼ばれる町です。古くは平安時代、京都下鴨神社の荘園とされ、室町時代から江戸時代にかけて製塩業と酒造業で栄えた歴史があります。塩田の経営者たちが富を地域に還元して整えた町並みが今も暮らしの中に生きており、その一帯「たけはら町並み保存地区」は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。「塩と酒のまち」と呼ばれるのは、製塩と酒造りが町の発展を支えてきたからです(ルアンマガジン・2026年10月5日取得)。(ひろしま竹原観光ナビ・2026年10月5日取得)。

伝統的建造物群保存地区の竹原の町並み
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された竹原の町並み。

竹原の食べ歩きでは、次の3点が軸になります。

  • たけはら焼: 地元酒蔵の酒粕を生地に練り込んだご当地お好み焼き。発祥の御幸をはじめ市内の飲食店で提供されている。
  • 魚飯(ぎょはん): 江戸時代の祭事料理。ますや(要予約)とNIPPONIA HOTEL竹原製塩町のレストラン ルアンで味わえる。
  • 大久野島: 約700羽の野生うさぎが生息する「うさぎ島」。忠海港または竹原港からフェリー約15分。

本稿の店データは竹原市観光協会の公式サイト「ひろしま竹原観光ナビ」(2026年10月5日取得・掲載時点の情報)から転記しています。観光協会掲載のため内容が更新されていない可能性がある点と、特殊な営業形態の店がある点は、それぞれ該当箇所で注記します。

ランチ12店——営業日時・定休日つきの表

ここからがこの記事の本体です。ひろしま竹原観光ナビのグルメスポット一覧に掲載された12店を、営業日時・定休日つきで一覧にしました(全データ2026年10月5日取得・観光協会掲載時点の情報)。

店営業日時定休日ひとこと
スーパーマミー9:00〜18:30日曜・月曜の祝日朝9時開店
hamburger&pizza O2&en月・木・金11:00〜15:00(LO14:00)火・水曜ハンバーグ&ピザ。月木金限定営業
台湾ダイニングカフェ 行天ランチ11:30〜14:00(LO13:30)水〜日/ディナー18:00〜21:30(LO21:00)火〜日月・火(ランチ)竹原駅徒歩1分。点心・ルーローハン飯・行天弁当
味いろいろ ますやランチ11:00〜14:00(LO13:30)月曜瀬戸内の魚。ドーマル垂・魚飯(要予約)
誠家ランチ11:30〜14:00火曜黒ラーメン・白ラーメン
お好み焼 将軍月・火・水・金・土営業木・第2水お好み焼
とんかつ義ランチ11:00〜14:30(LO14:30)日曜とんかつ
御幸月曜日のみ営業火曜純米吟醸たけはら焼発祥(1972年創業)
太華園11:00〜19:00木曜―
COCORICOランチ11:30〜14:30(LO13:30)水・火(ディナー)―
お好み焼 ほり川11:00〜14:00(LO13:30)水曜(祝日は営業)老舗醤油醸造元が営む店・たけはら焼提供
本と珈琲と、 noboru coffee roasters(営業時間は公式Instagramで確認)―自家焙煎コーヒー・豆や抽出器具の販売
ランチの料理とコーヒー
町並み保存地区周辺の店で味わえるランチ。

月曜しか開かないたけはら焼発祥の店——御幸

12店のなかで最も注意が必要なのが御幸(竹原市中央5-9-1・TEL 0846-22-4430)です。観光協会の掲載は「営業日時:月曜日のみ」・「定休日:火曜」という特殊な形態で、月曜を外すと食べられません。掲載時点の情報が古い可能性もあるため、訪問前の確認を強くおすすめします。1972年創業のたけはら焼発祥として、ぜひ押さえたい一店です。

ランチが水〜日限定の行天と、曜日で時間が変わるissai

なお県公式「ランチスポット5選」(2025年9月22日掲載)では、満天のランチはからあげ・エビマヨ・ロースカツ・チキン南蛮・ハニーマスタードチキンからメインを2種選択(1,200円)と紹介され、「一番人気のチキン南蛮をダブルで」という組み合わせも可能。じっくり煮込んだ野菜やくだものをベースに約20種類のスパイスを加えて作るカレーも人気です。店内には映画好きの店主が集めたポスターやグッズが飾られています。

台湾ダイニングカフェ 行天(竹原駅徒歩1分)は、ランチの営業が水〜日限定(月・火はディナーのみ)。石挽カカオ issai(やかげ郷土美術館向かい)は月・木・金が12時〜、土・日が11時〜と曜日で時間が変わります。営業の曜日・時間が店ごとに異なる町という点では、人吉の食べ歩きガイドで8店の表を整理した町と対をなします。なお観光協会のランチ特集は、町並み保存地区・竹原駅周辺・大久野島(忠海)の3エリアに分けて店を紹介しており、このエリア分けがそのまま動線の設計図になります。町並み保存地区エリアでは、上表以外に竹の茶屋 いっぷく(瓦そば・鬼瓦そばが名物)、江戸そば 遊山(北海道・信州産のそばを石うすで自家製粉)、tabenomi sumicco(イタリアン・スパニッシュ)が紹介されています。そのほか忠海エリアの店や季節限定メニューの店もサイトに掲載されています。

グルメめぐりの楽しみとしては、TAKEHARA KAKIGORI DIARYと題したかき氷のスタンプラリーも開催中です(観光協会・2026年10月5日取得)。スタンプを集めながら竹原グルメを巡る企画なので、食べ歩きの順路決めにも使えます。

たけはら焼——酒粕を生地に練り込んだご当地お好み焼き

竹原の名物がたけはら焼です。地元酒蔵の酒粕を生地に練り込んで焼くご当地お好み焼きで、「純米吟醸たけはら焼」は酒粕の旨みと甘さを感じられるやさしい味わいと紹介されています。広島県内には府中焼・三次唐麺焼・呉焼・尾道焼など地域ごとの「焼き」があり、尾道の食べ歩きガイドで紹介した尾道焼きと並ぶ存在です。たけはら焼の名づけには、竹原の酒と塩——製塩町・酒蔵が並ぶ町の歴史がそのまま反映されています。

鉄板で焼かれるお好み焼き
たけはら焼。酒粕を生地に練り込んだ竹原のご当地お好み焼き。

発祥は1972年創業の御幸(竹原市中央5-9-1・TEL 0846-22-4430)で、現在は市内の飲食店でも提供されています(御幸の所在地は竹原市中央5-9-1・TEL 0846-22-4430)。前述のとおり御幸は営業が月曜のみの可能性があるため、たけはら焼を目的にするならほり川(老舗醤油醸造元が営む店・水曜休〔祝日は営業〕・11:00〜14:00)が現実的な選択肢です(観光協会ランチ特集・2026年10月5日取得)。町並み保存地区を歩きながら、酒蔵の町ならではの一杯を味わえます。

魚飯(ぎょはん)と大久野島——江戸の祭事料理とうさぎの島

もう一方の柱が魚飯(ぎょはん)です。江戸時代に祭事やおもてなしのときに食べられた竹原を代表する郷土料理で、とれたての鯛やカレイなどの白身魚を焼いてほぐし、えび・椎茸・筍など彩りのよい食材と一緒に盛り付けて、旨みだし汁をかけた料理です(ルアンマガジン・2026年2月20日掲載・2026年10月5日取得)。味いろいろ ますやでは要予約で、NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町(江戸期の料亭や造り酒屋だった建物をリノベートした分散型ホテル)の「レストラン ルアン」でも提供されています。

そして町の沖には大久野島があります。周囲約4キロの島に約700羽の野生うさぎが生息する「うさぎ島」で、忠海港または竹原港からの定期航路のフェリーで約15分。島内には大久野島戦争遺構も残ります。

夕暮れの海岸に集まるうさぎの群れ
大久野島のうさぎ。忠海港からフェリーで約15分。

ランチ特集の「大久野島へ行く前後のランチ」エリアには、忠海のお好み焼き ふじ、カフェダイニング Na-Rack(パタイ・カオマンガイ)、味処 日之出(海鮮丼・どう丸〔トラハゼ〕のから揚げ)、海の駅3階のCAFE-BY-THE-SEAが紹介されています。町歩きと島旅を1日でつなぐのが竹原での食べ歩きの標準的な楽しみ方です。瀬戸内の海沿いの町としては、鞆の浦の食べ歩きガイドで紹介した鞆の浦と対をなす存在です。

モデルプラン:町並み保存地区・ランチ・大久野島の日帰り動線

町並み保存地区の散策と大久野島を、営業日時のデータに合わせて組んだ日帰りの動線がこちらです。

酒の暖簾がかかる町家の外観
「酒」の暖簾がかかる町家。製塩と酒造りで栄えた町・竹原。
  • 10:00たけはら町並み保存地区: 町並み散策スタート(国の重要伝統的建造物群保存地区)。
  • 11:00ランチ: お好み焼 ほり川(11:00〜14:00・水休〔祝日は営業〕): 純米吟醸たけはら焼を。
  • 12:30江戸そば 遊山 または 竹の茶屋 いっぷく: 石うす自家製粉のせいろ・瓦そば・鬼瓦そば。
  • 13:45製塩町エリア: NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町周辺の町並み(レストラン ルアンは魚飯提供・要確認)。
  • 14:45竹原港〜忠海港へ移動 → フェリーで大久野島へ(忠海港から約15分)。
  • 15:30大久野島: うさぎとの触れ合いと大久野島戦争遺構(フェリー最終便は要確認)。
  • 17:00忠海港から竹原市街へ戻る。
  • 17:30帰路: 夜は行天(ディナー火〜日・〜21:30)も選択肢。お土産は地酒・銘菓・竹細工。

この動線の要点は、午前の町並み保存地区でたけはら焼、午後は大久野島へ——町歩きと島旅を1日で繋ぐ構成です。ランチ・ディナーの営業曜日が店ごとに違う町なので、表の曜日欄を軸に計画するのが竹原での食べ歩きのコツです。

訪問前の確認リスト

  • 「観光協会掲載時点」の情報を更新する: 掲載は2026年10月5日取得の情報。営業日時・定休日は各店の最新情報で確認を。
  • 御幸は月曜のみ営業の可能性: 観光協会掲載「営業日時:月曜日のみ・定休日:火曜」。訪問前の確認を強くおすすめします。
  • 行天のランチは水〜日限定(月・火はディナーのみ)。issaiも曜日で営業時間が変わる。
  • 魚飯は要予約: ますや(ランチ11:00〜14:00・月休)で予約時に確認。NIPPONIA ルアンの提供状況も要確認。
  • 大久野島フェリーの最終便は要確認: 忠海港/竹原港から約15分。時刻は季節で変わる可能性あり。
  • 日程変更の判断: 宿のキャンセルを検討する場面では、キャンセルする時期の判断と、免除が期待できるケースが参考になります。旅費全体の組み立ては旅行予算の積算記事を。

竹原は、「たけはら焼」と「魚飯」という固有グルメが、町並み保存地区と大久野島という二つの舞台で味わえる町です。観光協会のデータが揃っているぶん、事前確認の質がそのまま満足度に直結します。酒粕の香る町並みを歩きながら、江戸から続く祭事の味まで、一日で巡ってください。

まとめ

  • 竹原の食べ歩きはたけはら町並み保存地区(国重要伝建)を舞台に。観光協会公式に12店の営業日時・定休日が揃っている(掲載時点の情報)。
  • たけはら焼は酒粕を生地に練り込んだご当地お好み焼き。発祥の御幸は月曜のみ営業の可能性があり要確認。
  • 魚飯は江戸の祭事料理。ますや(要予約)・NIPPONIA ルアンで提供。
  • ランチ店は町並み保存地区・駅周辺・大久野島(忠海)の3エリアに分かれる。
  • 大久野島は忠海港/竹原港からフェリー約15分。うさぎ約700羽と戦争遺構の島。

よくある質問

たけはら焼とは何ですか?
地元酒蔵の酒粕を生地に練り込んで焼く竹原のご当地お好み焼きです。「純米吟醸たけはら焼」は酒粕の旨みと甘さを感じられるやさしい味わいで、発祥は1972年創業の御幸をはじめ市内の飲食店で提供されています(2026年10月5日取得)。
竹原のランチはどこで食べられますか?
観光協会のランチ特集では、町並み保存地区・竹原駅周辺・大久野島(忠海)の3エリアに分けて店が紹介されています。町並み保存地区ならお好み焼き ほり川や竹の茶屋 いっぷく、駅周辺なら台湾ダイニングカフェ 行天などです。
魚飯(ぎょはん)とは何ですか?
江戸時代に祭事やおもてなしで食べられた竹原代表の郷土料理です。とれたての鯛やカレイなどの白身魚を焼いてほぐし、えび・椎茸・筍などと盛り付けて旨みだし汁をかけます。味いろいろ ますや(要予約)やNIPPONIA HOTEL竹原製塩町のレストラン ルアンで提供されています。
大久野島へはどうやって行きますか?
忠海港または竹原港からフェリーで約15分です。約700羽の野生うさぎが生息する「うさぎ島」として知られ、大久野島戦争遺構も残ります(2026年10月5日取得)。
御幸の営業日はいつですか?
観光協会の掲載では営業日時は「月曜日のみ」・定休日は火曜となっています(2026年10月5日取得)。特殊な営業形態のため、訪問前の確認を強くおすすめします。