矢掛の食べ歩きガイド——ランチ22店、本陣と大名焼の宿場町

この記事の結論

  • 矢掛の食べ歩きは町並み全体に店が点在する。井笠ツーリズム運営の「ぐるっといかさグルメガイド」に22店の営業時間・定休日が掲載されている(ikasatabi掲載時点・2026年10月4日取得)。
  • 土日しか開かない店がある町。大正ロマン館は月〜金曜休(土日のみ営業)、うどんどう@渡辺製麺所は月〜木曜休(金土日のみ・祝日は営業)。週末と平日で開く店が変わる。
  • 県公式が選んだランチ5選は、満天(1,200円・メイン2種選択)・おこのみやき大国屋(大名焼1,265円)・松月(松月セット1,000円)・テンペ料理 発酵亭(定食1,100円〜)・待鳥。
  • 旧矢掛本陣石井家住宅(国の重要文化財)は大名や公家の宿泊場。約1,000坪に十数棟が現存し、見学は大人500円・月曜休。
  • 矢掛は本陣と脇本陣が揃って現存する全国唯一の場所(岡山観光WEB)。宿場町文化がグルメの店名(大名焼・侍イタリアン)にも残る町。

矢掛はどんな町か——本陣と脇本陣が残る宿場町

矢掛は、岡山県の小田郡に属する旧山陽道の宿場町です。岡山観光WEBの矢掛特集はこの町を「大名が宿泊した本陣と、家老などが宿泊した脇本陣がどちらも良い状態で残っている全国唯一の場所」と紹介し、伝統的建造物群保存地区の町並みが観光の中心です(岡山観光WEB・2025年9月22日掲載・2026年10月4日取得)。町並みは矢掛駅から歩ける範囲にあります。

伝統的建造物群保存地区の矢掛宿の町並み
伝統的建造物群保存地区に指定された矢掛宿の町並み。

矢掛の食べ歩きで押さえたいのは、次の3点です。

  • ぐるっといかさグルメガイド: 井笠ツーリズム運営の公式グルメサイト。矢掛エリア22店の営業時間・定休日・所在地が揃っている。
  • 岡山観光WEBのランチスポット5選: 県公式が選んだ満天・大国屋・松月・テンペ発酵亭・待鳥の5店に料金つき。
  • 本陣石井家: 国の重要文化財。大名行列や象が立ち寄った記録のある宿場町の本陣。

本稿の店データは2源から作成しています。ぐるっといかさグルメガイド(井笠ツーリズム運営・22店の個店ページに営業時間と定休日を確認)と、岡山観光WEBの「矢掛町のランチスポット5選」(2025年9月22日掲載・料金つき)です。なお満天の定休日は2源で情報が異なるため(ikasatabi=火・水曜休、県公式=火〜木曜休)、両方の表記を残しています。訪問前の確認をおすすめします。

ランチ22店——営業時間・定休日つきの表

ここからがこの記事の本体です。ぐるっといかさグルメガイドの矢掛エリアに掲載された22店のうち、ランチ営業している16店を営業時間・定休日つきで一覧にしました(全データ2026年10月4日取得・ikasatabi掲載時点の情報)。商店街の内側だけでなく、川面地区・山の上地区など町のあちこちに店が点在するのが矢掛らしいところです。

店営業時間定休日ひとこと
宿場町 矢掛の 侍イタリアン(矢掛地区・商店街)11:00〜15:00 LO14:30/17:30〜21:30 LO21:00不定休王様ブランチで紹介された究極の和牛ハンバーグ。矢掛で噂の行列イタリアン
満天(矢掛2575-6)12:00〜16:00(なくなり次第終了)※木曜はテイクアウトのみ火・水曜(県公式は火〜木休)ランチ1,200円でメイン2種選択。チキン南蛮ダブルもOK。映画ポスターの店
おこのみやき大国屋(矢掛2579)11:00〜14:00 LO13:30/17:00〜22:00 LO21:30月曜・第一火曜(祝日の場合は翌日・月1他火曜)大名焼1,265円。道の駅山陽道やかげ宿からすぐ
松月(矢掛3118-5)11:00〜14:00 LO13:30/17:30〜※日曜は昼のみ火曜・第4月曜昭和31年創業。松月セット1,000円・ポークカツレツ900円
テンペ料理 発酵亭(矢掛2570-8)10:00〜18:00水曜テンペ定食1,100円〜。小鉢10種もテンペ。製造所併設
待鳥(矢掛3089)(県公式に時間の記載なし)―1960年創業・3代目ラーメン。冷やしラーメンは夏限定
本陣屋(東川面)11:00〜14:30 LO14:00/17:00〜21:00 LO20:30木曜和食・寿司・うどん・会席コース
大衆肉食堂 だるまや11:00〜14:30 LO14:00/17:00〜22:00 LO21:30水曜(火曜ディナー休みの事有り)焼肉・ランチ各種定食
麦わら帽子(川面地区)10:00〜17:00(LO16:00)月曜ログハウスの洋食・定食。地元野菜たっぷり
大正ロマン館11:00〜16:00月〜金曜(土日のみ営業)夢二のゆめ色クリームソーダ。着付け体験も
うどんよし野(江良地区)11:00〜14:30木曜専用熟成庫で寝かせた麺
うどんどう@渡辺製麺所(矢掛地区・道の駅北側)11:00〜15:00(売切次第終了)月〜木曜(祝日は営業)製麺所直営の打ち立て麺
石挽カカオ issai(やかげ郷土美術館向かい)月木金12:00〜17:00/土日11:00〜17:00火・水曜ビーン・トゥ・バーの石挽チョコレート
やかげ町家交流館 やかげ茶屋10:00〜18:00 LO17:3012/30〜1/2月替わり矢掛町産野菜ランチ。築80年超の古民家
山の上茶房MoguMogu(山の上地区)11:30〜15:00 LO14:30火・水曜手まり寿司12個とケーキのセット。美星牛ローストビーフ
御菓子処 清邦庵(旧山陽道沿い)9:00〜17:00火曜(毎火+毎月第2水)本陣・脇本陣を構える旧山陽道中心の和菓子。29年目
メイン2種と小鉢が並ぶランチ定食
メインを2種選べるランチ。満天など商店街の店で味わえる。

土日しか開かない店がある

16店のうち、平日は閉まっていて土日にしか開かない店が2店あります。大正ロマン館は月〜金曜休で土日のみ営業(11:00〜16:00)。うどんどう@渡辺製麺所は月〜木曜休で、営業は金・土・日のみ(祝日は営業)です。このほか石挽カカオ issaiも曜日で営業時間が変わる(月木金12時〜・土日11時〜・火水休)。矢掛は町が小さいぶん「行ってみたら閉まっていた」が起きやすい町なので、土日でしか開かない店に行きたいなら、行く日を土日に合わせるのが最短の解です。曜日別に開いている店を逆引きする読み方は、内子の食べ歩きガイドで整理した「変則営業を制する」と同じ型です。

平日の定番——松月・待鳥・満天(火〜木休注意)

平日に開いている定番は、昭和31年(1956年)創業の松月(火曜・第4月曜休・日曜は昼のみ)、待鳥(1960年創業のラーメン食堂)、満天(12:00〜16:00)の3店です。満天の定休日はぐるっといかさグルメガイドが火・水曜休、岡山観光WEBが火〜木曜休と2源で情報が分かれています。更新時期の違いと思われるため、火曜〜木曜に訪れるなら事前確認を。なお県公式5選の紹介には、満天の映画ポスターや大国屋の鉄板テーブルといった店内の様子まで書かれており、選び方の参考になります。

大名焼——岡山観光WEBが選んだ5店の料金表

岡山観光WEBの「矢掛町のランチスポット5選」(2025年9月22日掲載)には、5店の料金・営業時間・定休日が揃っています。表に整理しました(同ページ・2026年10月4日取得)。

店営業時間定休日料金(県公式掲載)
満天12:00〜16:00(LO15:30)火〜木曜(臨時休あり)ランチ1,200円(からあげ・エビマヨ・ロースカツ・チキン南蛮・ハニーマスタードチキンから2種選択)・約20種スパイスのカレー
おこのみやき大国屋11:00〜14:00 LO13:30/17:00〜22:00 LO21:30月曜・第1火曜(祝日の場合は翌日・月1他火曜)大名焼1,265円(大葉・イカ天・ねぎ・目玉焼き)・シーフード焼・ねばねば焼・トマッチー焼
松月11:00〜14:00 LO13:30/17:30〜※日曜は昼のみ火曜・第4月曜松月セット1,000円(ハンバーグ+オムライス+エビフライ)・ポークカツレツ900円
テンペ料理 発酵亭10:00〜18:00水曜日おすすめ定食1,100円〜(テンペコロッケ・ハンバーグ・鶏もも竜田・あじフライから選択)
待鳥(県公式にはラーメンメニューを紹介)―醤油ラーメン・醤油豚骨ラーメン・みそラーメン・旨辛ホルモンラーメン・チャーシューめん
鉄板で焼かれるお好み焼き
鉄板上に運ばれてくるお好み焼き。大国屋の大名焼が名物。

県公式5選でまず指名したいのは、矢掛商店街のおこのみやき大国屋です。地元矢掛産の麺や自然薯を使った広島お好み焼の店で、名物の大名焼1,265円は大葉・イカ天・ねぎ・目玉焼き入り——店名は宿場町・矢掛の大名行列にちなんでいます。各テーブルにも鉄板があり、最後まで熱いまま食べられるのがうれしい店です。カレー好きなら満天の「約20種類のスパイスを加えて作るカレー」、健康志向ならテンペ料理 発酵亭(小鉢10種類にもテンペを使用)というように、5選のなかで食べたいものから店を決められます。粉ものつながりでいえば、瀬戸内対岸の尾道ではお好み焼きを「尾道焼き」と呼ぶ文化が公式カテゴリ名に残る町で(尾道の食べ歩きガイド参照)、矢掛の「大名焼」も宿場町ならではの名づけという点で通じます。

本陣石井家——国重要文化財の宿場町見学

食べ歩きとセットで訪れたいのが旧矢掛本陣石井家住宅です。石井家は江戸時代に矢掛宿の本陣職を代々務めた家で、家屋は国の重要文化財に指定されています。本陣は参勤交代で江戸と国元を行き来する大名や公家、幕府役人の宿泊・休憩の場。時には将軍にお目見えする象も長崎から江戸への道中で立ち寄った記録が残っている町です(矢掛町公式ホームページ・2026年10月4日取得)。

本陣石井家の唐破風の玄関
国重要文化財・本陣石井家の玄関。大名も宿泊した宿場町の本陣。

約1,000坪(約3,200平方メートル)の屋敷地には、上段の間を備えた御座敷や御成門などの迎客施設に加え、家業の酒造業を営むための主屋・内倉・酒倉・西倉など十数棟が往時の姿のまま建っています。見学データは次のとおりです。

  • 開館時間: 3〜10月は9:00〜17:00/11〜2月は9:00〜16:00(入館は閉館30分前まで)
  • 休館日: 月曜日(月曜が祝祭日の場合はその翌日)
  • 入館料: 大人(高以上)500円・団体(20名以上)400円・小人(小中生)250円など(令和3年4月1日〜)

岡山観光WEBはこの町を「本陣と脇本陣がどちらも良い状態で残っている全国唯一の場所」と紹介しています。宿場町の見学は、中山道の奈良井宿など各地にありますが、本陣・脇本陣の両方という条件では矢掛が特異です。見学は月曜休・時間も季節で変わるため、ランチの前に午前中に済ませるのが動線として安全です。

モデルプラン:本陣・町並み・大名焼の日帰り動線

本陣石井家の見学とランチ22店を、町並みの順路に沿って組んだ日帰りの動線がこちらです。

白壁と木格子の蔵の塀
代官所跡周辺に残る蔵の塀。宿場町の面影を今に伝える。
  • 10:00矢掛駅着 → 観光案内所でマップを入手(駅から町並みへは徒歩圏)。
  • 10:15旧矢掛本陣石井家住宅: 国重要文化財。約1,000坪・十数棟の本陣を見学(月曜休・大人500円)。
  • 11:30町並み散策: 侍が恋するパン屋で生食パン購入(10:00〜18:00・不定休)。石挽カカオ issaiは火水休・曜日で営業時間が変わるので注意。
  • 12:30ランチ: おこのみやき大国屋: 大名焼1,265円(県公式掲載)。各テーブルの鉄板で最後まで熱いまま食べられる。
  • 14:00やかげ町家交流館 やかげ茶屋: 月替わり矢掛町産野菜ランチorスイーツ(10:00〜18:00・年末年始休)。
  • 15:00代官所跡・脇本陣: 本陣と脇本陣が揃って残る全国唯一の町並みを歩いて確認。
  • 15:45大正ロマン館(土日のみ営業): 夢二のゆめ色クリームソーダで締め(平日は閉店のため、代わりに御菓子処 清邦庵〔火曜+第2水曜休〕)。
  • 16:30帰路: 麦わら細工などの矢掛みやげを駅周辺で。

この動線の要点は、午前に本陣石井家(月曜休)を見学し、ランチは大名焼か満天、午後に「土日のみ営業」の大正ロマン館を置いたことです。土日訪問なら大正ロマン館も開き、平日訪問なら代わりのスイーツ店が選べる。開く店が曜日で変わる町だからこそ、動線に「曜日の条件」を組み込むのが矢掛流です。

訪問前の確認リスト

  • 満天の定休日は2源で異なる: ikasatabi=火・水曜休(木曜テイクアウトのみ)、岡山観光WEB=火〜木曜休。火〜木曜の訪問は事前確認を。
  • 土日しか開かない店: 大正ロマン館(土日のみ)・うどんどう@渡辺製麺所(金土日のみ・祝日は営業)。平日訪問では開いていない点に注意。
  • 本陣石井家は月曜休・開館時間は季節で変わる(3〜10月9:00〜17:00/11〜2月9:00〜16:00)。入館は閉館30分前まで。
  • 電話番号は要確認: 待鳥・松月などの電話番号は本稿で確認できていない店がある。ぐるっといかさ個店ページまたは県公式ページで補完を。
  • アクセスは要確認: 矢掛駅からの所要時間・駐車場は本稿で確認できていないため、岡山観光WEBや町の公式ページで補完を。
  • 日程変更の判断: 宿のキャンセルを検討する場面では、キャンセルする時期の判断と、免除が期待できるケースが参考になります。旅費全体の組み立ては旅行予算の積算記事を。

矢掛は、「22店のデータ」と「県公式5選の料金」と「本陣・脇本陣の町並み」が揃って初めて食べ歩きしやすい町になります。土日と平日で開く店が変わる町だからこそ、この表を持って動けば、閉まっている店に振り回されずに済みます。大名焼を食べながら、参勤交代でにぎわった宿場町の面影を想像してみてください。

まとめ

  • 矢掛の食べ歩きはぐるっといかさグルメガイドの22店データを軸に。営業時間・定休日が揃っている(ikasatabi掲載時点)。
  • 土日しか開かない店がある。大正ロマン館(土日のみ)・うどんどう@渡辺製麺所(金土日のみ・祝日営業)。
  • 県公式5選は満天(1,200円)・大国屋(大名焼1,265円)・松月(1,000円)・テンペ発酵亭(1,100円〜)・待鳥。
  • 本陣石井家は国重要文化財。大名行列や象の記録が残る本陣で、見学は大人500円・月曜休。
  • 本陣と脇本陣が揃って現存する全国唯一の町。宿場町文化が店名(大名焼・侍イタリアン)にも残る。

よくある質問

矢掛のランチはどこがおすすめですか?
岡山観光WEBが選ぶ5選では、満天(ランチ1,200円・メイン2種選択・火〜木休)、おこのみやき大国屋(大名焼1,265円)、松月(松月セット1,000円)、テンペ料理 発酵亭(定食1,100円〜)、待鳥(1960年創業のラーメン)が挙げられています(2025-09-22掲載・2026年10月4日取得)。
土日しか開いていない店はありますか?
あります。大正ロマン館は月〜金曜休で土日のみ営業(11:00〜16:00)、うどんどう@渡辺製麺所は月〜木曜休で金土日のみ営業(祝日は営業)です(ぐるっといかさグルメガイド・2026年10月4日取得)。土日訪問なら両方とも開いています。
大名焼とは何ですか?
矢掛町のおこのみやき大国屋の名物お好み焼き(1,265円)です。大葉・イカ天・ねぎ・目玉焼きが入り、店名は宿場町である矢掛の大名行列にちなんでいます(岡山観光WEB・2026年10月4日取得)。
本陣石井家の見学料はいくらですか?
大人(高校生以上)500円・団体(20名以上)400円・小人(小中学生)250円などです。開館時間は3〜10月が9:00〜17:00、11〜2月が9:00〜16:00(入館は閉館30分前まで)で、休館日は月曜(祝祭日は翌日)です(矢掛町公式ホームページ・2026年10月4日取得)。
矢掛へのアクセスは?
井原鉄道の矢掛駅が最寄りで、町並みは駅から歩ける範囲にあります。本稿の作成時点で駅からの所要時間等は確認できていないため、岡山観光WEBや町の公式ページで補完してください。